この記事ではキーワード選定の考え方を、過去に私が実際に書いた記事をもとに解説します。

SEOライティングの出発点は「キーワード選定」です。

キーワード選定を間違えると、どんなに頑張って記事を書いてもアクセスは集まりません。

記事を書く時間が無駄になってしまいます。

今回は、ビッグキーワードではなく、検索ボリュームの少ない複合キーワードの選び方を重点的に解説します。

キーワードツールを使えば、たくさんの複合キーワードが提示されますが、どの複合キーワードで記事を書けばよいか迷うことはありませんか?

例えば、「SEO」というキーワードの複合キーワードは、Googleサジェストで898件あります。(2020年9月時点)

この中でどの複合キーワードで記事を書けばよいか迷いがちです。

多くの人は複合キーワードの中でも検索ボリュームの大きいキーワードで書こうとするのではないでしょうか?

しかしそれは大きな間違いです。

では、複合キーワードはどう選べばよいのでしょうか?

本記事では、複合キーワードを選ぶときの考え方を、実際に私が書いた記事の失敗例をもとに解説します。

検索ボリューム70のキーワードの実績

まずは私が2年ほど前に書いた記事のデータをご覧ください。

ターゲットキーワードは「招き猫 手 左右」です。

なぜこんなキーワードで書いたかは内緒です。

ちなみに「招き猫 手 左右」の検索ボリュームは70です。

このキーワードでの順位は2020年9月現在強調スニペットに次いで2位です。

しかし、上記の記事の月間PVは直近の1ヵ月で1,043です。

縁起物ですから、季節変動もあり、最も検索されるのが12月、1月です。

昨年の12月は4,097PVでした。

狙ったキーワードの「招き猫 手 左右」の検索ボリュームは70であるにも関わらず、月間のPVは50倍以上です。

なぜこんなことになるのでしょうか?

本来のターゲットキーワード

上記の記事の本来のターゲットキーワードは「招き猫 手」です。

「招き猫 手」というキーワードの月間検索ボリュームは1,600です。

これくらいのボリュームがあればいいかなと思って書きました。

2020年9月現在、「招き猫 手」では5位になっています。

(なぜ1位にならないのかの仮説も後ほど説明します)

「招き猫 手 左右」というキーワードを狙って書いた記事ですが、実際にアクセスの多いキーワードはサーチコンソールで確認すると下記の通りです。

2020年8月のサーチコンソールデータを確認すると、1クリック以上のキーワードが54個ありました。

もともとは「招き猫 手 左右」というキーワードを狙って書いた記事ですが、結果的に本来のターゲットキーワードである「招き猫 手」で5位まで上がってきたことで、「招き猫 手」というキーワードからの流入がある他、「意味」「置き方」などのキーワードでも流入しています。

その結果、「招き猫 手 左右」という月間検索ボリューム70しかないキーワードを狙って書いた記事でも、月間1,000~4,000PV程度になるということです。

ターゲットキーワードの複合キーワードをタイトル・見出しに使用することで、そのキーワードでも上位表示されて検索流入が発生するのです。

ブログコンサルタントの中には1記事で狙うキーワードは一つだけと指導する人もいますが、それはとてももったいない。

ユーザーにとっても不便なことでしょう。狙うキーワードを一つに絞ると、複数のユーザーのさまざまな検索意図を満たせる確率が低くなります。

「招き猫 手」と検索する人の顕在ニーズ・潜在ニーズを捉えて記事に盛り込むことで、1記事でも複数のキーワードを狙うことができます。

しかし、この記事は失敗記事です。「招き猫 手」という最終的なターゲットキーワードで1位になっていません。

それがなぜなのかについての仮説も後ほど紹介します。

複合キーワードの選び方

では、たくさんある複合キーワードの中から、どのキーワードを選べばよいのかについて説明します。

ここからは「便秘解消」というキーワードをターゲットにした場合、どの複合キーワードを選ぶか解説します。

複合キーワードを選ぶというのは、どういうことかというと、「便秘解消」と検索する人が持つ検索意図のうち、どの検索意図をメインにして書くかということです。

便秘解消の複合キーワードは「ラッコキーワード」によると、2020年9月現在、613個あります。

検索ボリュームの多いものを並べてみると以下のようになります。

複合キーワードの中で最も多いものは「便秘解消 食べ物」で、月間検索ボリュームが12,100です。

普通に考えれば、「便秘解消」と検索する人が一番知りたいことは、「便秘解消に効果のある食べ物を知りたい」ということなんだなと思うはずです。

では、実際にGoogleで「便秘解消」と検索してみます。

検索結果の1ページ目はこのような結果になりました。

複合キーワードを選ぶときは検索結果を確認する

この検索結果がどのように作られているかを考えることが必要です。

考えるというよりひたすら調査です。

何を調査するかというと、「便秘解消」の検索結果と複合キーワードで検索したときの検索結果の比較です。

●「便秘解消 食べ物」の検索結果と「便秘解消」の検索結果の比較
●「便秘解消 マッサージ」の検索結果と「便秘解消」の検索結果の比較
●「便秘解消法」の検索結果と「便秘解消」の検索結果の比較

このように複合キーワードでの検索結果と比較していくと、あることが見えてきます。

「便秘解消」で上位表示を狙うとき、複合キーワードの中で最も検索ボリュームの大きい「便秘解消 食べ物」をメインに記事を書いても、おそらく上位表示されないということです。

なぜかというと、「便秘解消」の検索結果は以下のように作られているからです。

「便秘解消」の1位のサイトは「便秘解消法」の1位のサイトと同じです。
「便秘解消」の2位のサイトは「便秘解消 体操」の1位のサイトと同じです。

つまり、「便秘解消」というキーワードの検索結果は次のように作られているのです。

それぞれの複合キーワードの検索結果からサイトが引っ張られてきているのです。

この結果を見ると、「便秘解消 食べ物」でどんなに素晴らしい記事を書いたとしても、「便秘解消」では上位表示されないでしょう。

「便秘解消」というキーワードは検索意図がさまざまあります。

たくさんあるからGoogleも4つの複合キーワードで検索結果を作っています。

もし「便秘解消」と検索する人の検索意図が「便秘の解消法を知りたい」というものだけであれば、「便秘解消」と「便秘解消法」の検索結果はほぼ同じになるでしょう。

一般化すると、検索意図が複数ある場合、検索結果は次のように作られるということです。

もちろん、100%こうなるとは言えません。あくまでこのような傾向があるということです。

しかし、これだけ分かれば、「便秘解消」で上位表示を狙うとき、「便秘解消 食べ物」をメインにコンテンツを作るという間違いは防げます。

また、視点を変えると、「便秘解消」のコンテンツを作るときに、方法、体操、食事、予防という4つの複合キーワードで4記事作れば、4記事とも1ページ目に入るということもあり得ます。

もちろん同じドメインでは2記事までしか表示されないでしょうが、ドメインを変えて記事を作っていけば4記事をターゲットキーワードで上位表示させる可能性もゼロではありません。

複合キーワードを選ぶときは、このような観点で選ぶと、その複合キーワードだけでなく、メインのキーワードでも上位表示させる可能性が高まります。

「便秘解消 ストレッチ」や「便秘解消 サプリ」でどんなに素晴らしい記事を書いても、そのキーワードでは上位表示できたとしても、「便秘解消」というメインキーワードでの上位表示はほぼ無理でしょう。

ただし、検索意図は時間とともに変わります。

半年後、1年後には、「便秘解消」の検索意図が「便秘を解消するサプリを買いたい」に変わっているかもしれません。

ユーザーの検索行動によって、検索結果は変わりますので、自分の記事の検索順位が一気に落ちた場合は、「検索意図が変わったかも?」と考えてリライトする必要があります。

そのときにも、今回の「検索結果の作られ方」という考え方は参考になるはずです。

「招き猫 手」で1位になれない理由

この記事の最後に、先ほど紹介した「招き猫の手の左右の意味は?置き方でご利益が違う!商売繁盛の極意を解説!」という記事が失敗だったと考える理由についての仮説を説明します。

この記事を書くとき、「招き猫 手」で1位になるためには、「招き猫 手 意味」という複合キーワードで記事を書いて1位をとれば、「招き猫 手」でも1位になれるだろうと考えていました。

しかし実際は「招き猫 手 意味」でウィキペディアの強調スニペットに次いで2位になっているにも関わらず、「招き猫 手」では5位です。

「招き猫 手」という最終的なターゲットキーワードで上位表示するために、なぜ「招き猫 手 左右」という複合キーワードを選んだかを解説します。

本来であれば、複合キーワードの中でも、検索ボリュームが相対的に多い「意味」「置き方」を狙って記事を書く人が多いのではないでしょうか。

しかしこれらの複合キーワードで記事を書いても「招き猫 手」では1位にはなれないでしょう。

実際に、「招き猫 手 意味」では私の記事は強調スニペットに次いで2位、「招き猫 手 置き方」では強調スニペットで1位です。

それにも関わらず、「招き猫 手」では5位です。

なんでだろうと思って、「招き猫 手」の検索結果を眺めていて気付きました。

「招き猫 手」で1位になるには、「招き猫 手 意味」という複合キーワードではなく、「招き猫 右手 左手」で書くべきではなかったかと。

「招き猫 右手 左手」で検索したときの1位と「招き猫 手」で検索したときの1位のサイトが同じなんですよね。

しかも上記のように、「招き猫 手」で3位までの記事で「右手」「左手」が使われています。

一方、私の記事は「左右」というキーワードはありますが、「右手」「左手」というキーワードがありません。

もしかしてこれかなという仮説を持ちましたので、本日記事タイトルを次のように変更しました。

「招き猫の右手・左手の意味は?置き方でご利益が違う!商売繁盛の極意を解説!」

メタディスクリプションには当初から「右手」「左手」というキーワードを使っているので、タイトルのみ変更しました。

さて、1ヵ月後にどうなっているか?機会があればまた記事にしたいと思います。

最後に

これはこの記事とは何の関係もなく、どうでもいいことなのですが、Googleはこの記事を何の記事だと判断するでしょうか?

この記事は一応「キーワード選定 やり方」「キーワード選定 例」というキーワードで上位表示を狙っています。

しかし、キーワード選定とはまったく共起関係にない「招き猫」だとか「便秘」とかのキーワードがたくさん出てきます。

「キーワード選定 やり方」「キーワード選定 例」でもし上位表示すれば、GoogleのAIは相当なものだと思います。