Googleアナリティクスの【集客レポート】では、あなたのWEBサイトにどこからアクセスが来ているか(流入経路)を確認することができます。
しかしGoogleアナリティクスの画面を見ると、【参照元】【メディア】【チャネル】【参照サイト】といろいろな分類がされています。
中でも特に【メディア】と【チャネル】の違いはわかりにくいです。
この記事では、Googleアナリティクスの集客レポートの流入経路の違いと見方をお伝えします。
Googleアナリティクスの【参照元】【メディア】【チャネル】の違い
Googleアナリティクスの集客レポートでは、流入元を確認することができますが、いくつかの分類があります。
【参照元】【メディア】【チャネル】【参照サイト】です。
違いは情報の粒度です。
下に行くほど情報が細かくなります。
↓
メディア
↓
参照元
↓
参照サイト
デフォルトチャネルは9種類
最も情報粒度の高い【チャネル】にどんなものがあるか知っておくと、参照元・メディアが理解しやすくなります。
Googleアナリティクスで【チャネル】を確認する手順は次の通りです。
Googleアナリティクス左側のメニューから【集客】⇒【すべてのトラフィック】⇒【チャネル】の順番でクリック
Googleアナリティクスの【チャネル】はデフォルトで9種類あります。
チャネル | |
Organic Search | 広告以外の検索からの流入 |
Paid Search | リスティング広告からの流入 |
Referral | 他サイトからの流入 |
Display | ディスプレイ広告からの流入 |
Direct | ブックマークからなど直接流入 |
Social | SNSからの流入 |
メール経由での流入 | |
Affiliates | アフィリエイトからの流入 |
Other Advertising | その他の広告からの流入 |

上記の画像は私が運営するサイトのひとつですが、4つのチャネルからしか流入がないということになります。
さらに詳しく知るために【参照元】を確認する
チャネルを見ただけでは、具体的にどこからのアクセスかはわかりません。
さらに詳しい流入元を見るために、【参照元】を確認してみましょう。

Organic Search(自然検索)というチャネルを見ただけでは、どの検索エンジンからの流入なのかわかりません。
参照元を見ることでOrganic Search(自然検索)の中でもgoogleが一番多いのかとか、yahooからの流入ってgoogleの半分以下なのか、ということがわかります。

参照元とはチャネルのより詳細な分類ということです。
Organic Searchであれば
・google
・yahoo
・bing
・search.smt.docomo
など、どの検索エンジンからの流入なのかがわかります。
大雑把に捉えるとするなら、参照元=ドメインと考えても良いと思います。
チャネルとメディアの関係
チャネルでざっくりと自然検索が多いのか、SNSからの流入が多いのかといことがわかり、より具体的な流入元を確認するためには、参照元を見ればOKです。
ここに【メディア】という分類が加わるのでややこしい話になります。
極端なことを言うと、【チャネル】と【メディア】は同じようなものと思ってもいいと思いますが、それでは納得できないという方もいると思います。
そんな方のために、【チャネル】と【メディア】は何が違うかというとアナリティクス上の扱いが違います。
アナリティクスヘルプを確認すると次のように書かれています。
参照元とはトラフィックの流入元、たとえば検索エンジン(google など)やドメイン(example.com)を指します。メディアとは、参照元の一般的な分類、たとえばオーガニック検索(organic)、クリック単価による有料検索(cpc)、ウェブサイトからの紹介(referral)などです。
(出典:アナリティクスヘルプ)
「メディアとは、参照元の一般的な分類」ということですが、これだけではよくわかりませんね。
これについては、具体的に先に見たほうがいいかもしれません。
例えば、あなたが、このサイト(https://domedi.jp/inflowsource/)に来るのに、「https://ABC.com/」というサイトのリンクをたどってきたとしましょう。
参照元をドメインと考えれば、参照元は「ABC.com」となり、その一般的な分類(メディア)は「referral」となります。
チャネルは「Referral」、参照元は「ABC.com」、メディアは「referral」となります。
メディアは参照元からGoogleが割り当てた分類
ユーザーがサイトに訪れると、アナリティクスはアクセスを分類するためのデータとしてURLを取得します。
どのURLから来たかわかることで、そのサイトのドメインがわかるので「参照元」がわかります。
まずは【参照元】が確定します。
次に、Googleアナリティクスは参照元に応じて自動的にメディアに分類します。
googleの検索結果のURLからのアクセスなら「organic」を割りあて、検索エンジン以外のサイトのリンクをたどって来たのであれば「referral」を割り当てるといった具合です。
ここでの分類はアナリティクスが自動的に行います。
どのアクセスがどのメディアに分類されるかはGoogleが登録しているかどうかに影響されます。
アナリティクスに検索エンジンとして登録されていないサイトは「organic」ではなく、「referral」と分類されます。
例えば、下記の図の参照元には「search.smt.docomo」と「sp-web.search.auone.jp」があります。

しかし、ドコモは「organic」(自然検索)となっているのに対し、auは「referral」(他サイトからの流入)となっています。
Googleに検索エンジンとして登録されていないサイトの場合は「referral」と分類されるんですね。
同じように【メディア】の「social」も自動的に分類されます。
ただし、アプリなどサイトからの流入でない場合や、Googleからソーシャルメディアだと認識されていない場合は分類されません。
このように【メディア】はグーグルの分類なので、サイト改善などの実務上はあまり気にする必要はありません。
こうして自動的に分類された【メディア】は、それぞれのチャネルに割り振られます。
ちなみに、自分でパラメータを設定して手動で参照元やメディアを設定することもできます。
参照元 ⇒ メディア ⇒ チャネル という順番で分類されるということです。
あまり良い例ではありませんが
例えば参照元を
・みかん
・グレープフルーツ
・オレンジ
とすれば
メディア ⇒ 柑橘類
チャネル ⇒ 果物
まあ、こんな感じで抽象度が異なると理解しておけば十分だと思います。