Facebook広告では最初にキャンペーンの目的を設定します。

2021年1月の時点では、キャンペーンの目的は11種類あります。

この中で、売上を作るための広告でよく使われるのが「コンバージョン」です。

「コンバージョン」は、商品の購入やサービスへの会員登録など、ウェブサイト上で最終的に達成したい目標を促進したい場合に選ぶ目的です。

この広告を最適化するには、3つのポイントに注意が必要です。

それが下記の3点です。

・Facebookピクセルの設置
・カスタムコンバージョンの設定
・カスタムオーディエンスの設定

Facebookピクセルの設置

Facebook広告の配信を最適化するには、Facebookピクセルについて理解することが必要です。

配信を最適化するとは、購買につながる可能性の高いターゲット層に広告を配信するということです。

Facebookピクセルとは、スクリプトタグの一種です。

スクリプトとはもともと「台本」という意味があります。

JavaScriptやVBScriptなどのスクリプトを文書内に埋め込んだり外部スクリプトを読み込んだりするために使用するタグです。

といっても、さらに訳が分からないと思いますので、「広告を最適化するためにFacebookが発行するコード」だとわかっていれば十分です。

Facebookピクセルを使うことで、何ができるようになるかというと、次のようなことができるようになります。

・Facebook広告からLPへの遷移を計測する
・Facebook広告経由でWebサイトに訪れたユーザーへのリターケティング
・カスタムオーディエンス・類似オーディエンスの設定

Facebookピクセルは広告から遷移させるWEBサイトに埋め込みます。

そして、Facebook広告を運用する企業の多くが自社のWEBサイトにFacebookピクセルを埋め込んでいます。

Facebookピクセルが埋め込まれているWEBサイトは非常にたくさんあるはずです。

これをFacebook側から見ると、Facebookユーザーの行動履歴をバッチリ把握できるということです。

ユーザーの行動データがどんどんFacebookに蓄積されていきます。

・このユーザーは旅行に興味があるようだ
・このユーザーは車に興味があるようだ
・このユーザーは株式投資に興味があるようだ

これらの興味・関心データが蓄積されます。

つまり、最終的にどのようなWEBサイトを見ていた人が商品・サービスを購入したのかという傾向を把握できるのです。

このFacebookピクセルの仕組みと、ユーザー行動データを紐づけて広告配信を最適化することで、Facebook広告で潜在層にも商品が売れやすくなっています。

まずは、Facebookピクセルの仕組みと使い方をマスターしましょう。

Facebookピクセルを発行する手順

①ビジネス設定ページから「データソース」→「ピクセル」→「追加」の順にクリック

②ピクセル名を入力して「次へ」をクリック
※ピクセル名は自分で管理しやすい名前にします。

③ピクセルを今すぐ設定をクリック

④手動でピクセルコードをウェブサイトに追加をクリック

⑤ピクセルコードをコピーして分析するサイトの全ページに設置します

ピクセルコードを全ページに設置する方法

ワードプレスでWEBサイトを作っているなら簡単にピクセルコードを全ページに設置できます。

ここでは、ワードプレスの無料テーマCOCOONの場合を例にあげます。

①ワードプレスの管理画面で「外観」→「テーマエディター」の順にクリック

②キーボードの「Ctrl」キーと「F」キーを同時に押す

③ブラウザ上部に検索窓が現れるので、</head>と入力する

④</head>のひとつ上の行にピクセルコードをコピペする

⑤画面下の「ファイルを更新」をクリック

これで全ページにフェイスブックピクセルが設置されました。

※Facebookピクセルが稼働しているかどうかを確認する

Facebookピクセルが発行された画面の下に「ベースコード」をテストという部分があります。

ここに、ピクセルを設置したWEBサイトのURLを入力して「テストトラフィックを送信」をクリックします。

アクティブに変わればOKです。

カスタムコンバージョンとは?

FacebookピクセルをLPに埋め込んだら、次にやることはカスタムコンバージョンの設定です。

カスタムコンバージョンとは、ユーザーがWEBサイト内のどこまで到達したかをFacebookのAIに判断させるための設定です。

カスタムコンバージョンは広告マネージャーで設定します。

広告アカウントごとに100個まで登録できます。

ユーザーがどのページまで到達したかをAIに理解させて、そのユーザーに対して広告配信を最適化します。

例えば、カートに入れた後に表示される画面まで到達したユーザーがいたとします。

Amazonでいうと、「ショッピングカード」のページです。

ここまで来たってことは、もう少しでお買い上げという段階。

でも、何らかの理由で購入ボタンを押さないこともあります。

このユーザーはまだ購入していないから、もう一歩客というところです。

このような行動を取ったユーザーと似た行動をするユーザーをターゲットにできるということです。

カスタムコンバージョンを購入完了ぺージに設定すれば、購入したのがどんなユーザーかを把握できます。

Facebookピクセルを埋め込んだだけでは、どのページまで到達したユーザーに対して広告を配信するべきなのか、AIには理解できません。

しかしカスタムコンバージョンを設定しておけば、そのURLに到達したのと同じ層を(つまり商品を購入しやすい層を)ターゲットとして明確にできるのです。

Facebookピクセルはユーザーの行動を追跡できますが、どんな行動をしたユーザーをターゲットにするかは、カスタムコンバージョンを設定しておかなければwかりません。

カスタムコンバージョンを上手に使って、ターゲットを絞り、広告配信を最適化することが、Facebook広告で費用対効果を上げるコツです。

広告マネージャでカスタムコンバージョンを作成する

カスタムコンバージョンを設定するには、広告マネージャの画面から、イベントマネージャを開きます。

①左側のメニューを開き、「カスタムコンバージョン」をクリック。

②「カスタムコンバージョンの作成」をクリック。

カスタムコンバージョンをどの地点(URL)に設定するかで、FacebookのAIが最適かするポイントが変わります。

③ウインドウ内でカスタムコンバージョンを作成する

名前は公開されないので、自分でわかりやすい名前をつけます。

例えば「LP訪問」「カート」「購入」などです。

データベースは作成したFacebookピクセルをプルダウンメニューから選択します。

コンバージョンイベントは、「すべてのURLトラフィック」にします。

「最適化のための標準イベントを選択」の部分は、「Facebookが選んだカテゴリ」のままでOKです。

カスタムコンバージョンの設定で重要なのは、「ルール」の部分です。

この部分に「LPのURL」「カートページのURL」「購入完了ぺージのURL」など、AIにコンバージョンとして認識させたいURLを入力します。

少なくとも上記3つのページは設定しておくのがいいでしょう。

そうすれば次のようにユーザー行動によって分類できます。

・LPに訪問したけど、カートにも入れずに離脱した層
・カートに商品は入れたけど、購入せずに離脱した層
・購入してくれた層

管理しやすくするために、1つのカスタムコンバージョンで3つのURLを設置するのではなく、カスタムコンバージョンを3つ作って、それぞれに「LP訪問」「カート」「購入」などの名前をつけて管理したほうがわかりやすいです。

最後に「作成する」をクリックすればカスタムコンバージョンの設定は完了です。

下記の図のように、カスタムコンバージョンを細かく作っておくことで、管理画面でユーザー行動がわかりやすくなります。

カスタムコンバージョンを削除したいときは、削除したいカスタムコンバージョンをクリックします。

左下の管理をクリックして、右上の矢印をクリックすると、「削除」が出てきます。

カスタムオーディエンスでターゲット設定する

Facebook広告におけるカスタムオーディエンスとは、広告を配信する際のターゲット設定オプションの1つです。

Facebook利用者の中から既存の顧客を見つけ出すことができます。自社の顧客データ、サイト訪問履歴(リターゲティング)、モバイルアプリの利用状況などを活用して、あなたのビジネスをすでに知っているFacebookユーザーに広告を届けることができるようになります。

Facebook広告の課金はインプレッション課金なので、広告が配信されるだけで課金されます。

これがリスティングと違うところです。

つまり、Facebook広告の場合、クリックされなくても課金されるので、クリック率が低いとコストパフォーマンスが悪化します。

クリック率を高めるひとつの方法が、すでに自社のサービスを知っている人に広告を配信することです。

それができるのがカスタムオーディエンス機能です。

カスタムオーディエンスには4つの種類があります。

カスタムオーディエンスの種類

カスタマーリストに基づくカスタムオーディエンス

カスタマーリストの情報は識別情報と呼ばれ、Facebookはこの識別情報を使ってターゲット選定します。

識別情報には、名前やメールアドレス、電話番号といったデータのほかにも、郵便番号や国、都道府県、生年月日、性別などの情報が含まれています。

エンゲージメントカスタムオーディエンス

エンゲージメントはFacebook上でユーザーが行うアクションのことです。

いいね!とか、クリックとかです。

エンゲージメントカスタムオーディエンスでは、動画を再生する、など様々なエンゲージメントに基づいてカスタムオーディエンスを作成することができます。

ウェブサイトカスタムオーディエンス

ウェブサイトカスタムオーディエンスは、サイトへのアクセス状況に応じてカスタムオーディエンスを作成することができます。

サイトにアクセスしたユーザー、特定のページにアクセスしたユーザー、さらには一定期間サイトにアクセスしていないユーザーなどでセグメントできます。

モバイルアプリカスタムオーディエンス

モバイルアプリカスタムオーディエンスは、アプリやゲームなどで特定のアクションを起こしたユーザーでカスタムオーディエンスを設定します。

様々なアクションを追加することができるため、例えば過去10日間アプリを使っていない、アプリ内のレベルがアップした、といった分け方もできます。

一応、カスタムオーディエンスの4つの種類を紹介しましたが、自社データがない場合でも利用できるのが、「WEBサイトカスタムオーディエンス」であり、そのためにFacebookピクセル、カスタムコンバージョンの設定が必要になるのです。

次にカスタムオーディエンスを設定するメリット・デメリットをみていきます。

カスタムオーディエンスのメリット

広告のターゲットを絞ることができる

カスタムオーディエンスを利用することで、自社の商品・サービスに反応しやすいユーザーを絞ることができます。

ターゲットを絞ることで、CPAやCTRなどのパフォーマンスの向上ができるようになるでしょう。

既存顧客のリピート

メールアドレス・電話番号などの情報さえあれば、既存顧客に対して広告を配信することも可能です。

顧客情報があるならメルマガを配信すればいいじゃないか、と思われるかもしれません。

しかし広告はメールマガジンは開封してもらわなければ、コンバージョンにつながりませんが、広告はユーザーに開封してもらわなくてもメッセージを伝えられるため、既存顧客との重要な接点になり、顧客のリピートにつなげることもできます。

類似オーディエンスを作成できる

カスタムオーディエンスは、類似オーディエンスを作成することもできます。

類似オーディエンスとは、広告媒体において特徴が似ているユーザーのことです。

例えば、サイトを訪れているユーザー、コンバージョンにつながっているユーザーなどです。

これを活用して、あるオーディエンスと同じような行動履歴を持つユーザーに広告を配信できるようになります。

カスタムオーディエンスのデメリット

メリットがあれば、必ずデメリットもあります。

今度はデメリットを見ていきましょう。

リーチ数が少なくなる可能性がある

カスタムオーディエンスを利用すれば、自社の商品・サービスに興味があるユーザーに配信の対象を絞ることはできますというメリットを紹介しました。

しかし絞るということは、リーチ数が少なくなる可能性があるということです。

カスタムオーディエンスで設定したユーザーでなくても、コンバージョンにつながる可能性のある人は存在しており、チャンスを逃してしまう恐れがあるというのはデメリットです。

特にフェイスブック広告は、潜在層にアピールするのに向いている媒体なので、ターゲットを絞りすぎるのは逆効果となります。

顧客データを使う場合は手間がかかる

自社が所有する顧客データを使用する場合、広告代理店など外部に委託するのはリスクがあります。

個人情報の問題が注目される時代ですからね。

そのため、自分たちで顧客情報をリスト化して設定することになるのですが、その手間がかかってしまうのもデメリットです。

カスタムオーディエンスの設定方法

カスタムオーディエンスの設定は広告マネージャから行います。

①広告マネージャの左上のメニューから「オーディエンス」をクリック

②次の画面で「オーディエンスの作成」の横にある矢印をクリックして、カスタムオーディエンスを選ぶ

③ウェブサイトをクリックします。

④ウェブサイトカスタムオーディエンスを作成します。

条件は「特定のウェブページにアクセスした人」を選び、URLを入力します。

オーディエンスに名前をつけて、画面右下の「オーディエンスを作成」をクリックすれば完了です。

カスタムコンバージョンと同じURLも指定できます。

例えば、購入完了ページのカスタムオーディエンスを作成しておけば、購入完了者には広告を配信しないように簡単に設定できるというわけです。

マイクロコンバージョンとは?

Facebookピクセルを設置して、カスタムコンバージョンを設定することにより、FacebookのAIが学習して、ターゲットを最適化していってくれます。

しかし、そのためには、週に50件以上のカスタムコンバージョンを蓄積する必要があります。

そのとき、例えば、購入完了ページをカスタムコンバージョンとして設置しているとすると、毎週50件売れなければ、AIが学習できないということになります。

週に50件売れるような商品ならいいですが、おそらくそうでないことのほうが多いでしょう。

少額で広告を運用している場合は特にそうです。週に50件売るというのは難しいでしょう。

そんなときでもAIに学習用のデータを送るために有効なのが、マイクロコンバージョンの設定です。

マイクロコンバージョンとは、本当に得たい結果に至る途中のポイントです。

購入が最終的に得たいコンバージョンとすれば、

購入ボタンをクリックする前には、入力フォームに住所や名前などを入力する段階があります。

さらにその前には、「カートに入れる」という段階があるでしょう。

このように、目的のハードルを下げることで、アクションを数多く計測することができるようになります。

例えば、週間に「購入」が10件だとしても、「入力フォームに入力」が20件、「カートに入れる」が30件あるとすれば、60件のアクションを計測できます。

入力フォーム画面に訪れる、カートに入れる、などをマイクロコンバージョンとして設定することで、週50件のコンバージョンを獲得し、AIに最適化のための学習データを送ることができるようになります。

低予算でFacebook広告を運用し、配信を最適化するためには、マイクロコンバージョンの仕組みを理解しておくのがベターです。