素人レベルから独学でFacebook広告をどこまで活用できるかの実践記です。

今日は、Facebook広告にはどんなメリットがあり、デメリットがあるのか、「Facebook広告 メリット」「Facebook広告 デメリット」で検索して、1ぺージ目に表示されている記事に挙げられているものを集計しました。(2020年11月時点)

どの記事を見ても、Facebook広告特有のメリットだと感じられるもの、、、ないですね。

Facebook広告のメリット

Facebook広告のメリットとして多くの記事で挙げられているのは、だいたい5つです。

そして、その他少数意見という感じです。

多数意見

1位 ターゲティングの精度が高い
2位 低予算ではじめられる
3位 アクティブユーザーが多い
4位 広告フォーマットが多い
5位 目的に合わせて広告を最適化

少数意見

・ユーザーベースの正確なトラッキング(cookie計測ではない)
・男女比がほぼ等しく、ビジネス利用も増加傾向にある
・配信時間と期間を自由に設定できる
・コストパフォーマンスに優れている

1位 ターゲティングの精度が高い

Facebook広告のメリットとして最も多数意見だったのは、「ターゲティングの精度が高い」ということでした。

Facebookは基本的に実名制なので、性別・年齢・趣味・興味関心(いいね)により詳細なターゲット設定をすることができるということです。

確かにそうかもしれませんが、ターゲティングの精度ということなら、リスティング、アドワーズでキーワード広告を出すほうが、どんぴしゃのターゲットにリーチできると思います。

例えば「ホットヨガ教室 岡山市」というキーワードでヤフーリスティングに出稿したら、「岡山市でホットヨガ教室を探している人」にしかリーチしないでしょう。

このように行動系のキーワードで、具体的なものを出稿したほうがリーチするターゲットの精度は高いです。

ただし、欠点はニーズが顕在化した人しか集められないということ。

「ホットヨガをやりたい」という顕在化したニーズにしかアプローチできません。

ホットヨガを知っている人しか、「ホットヨガ」とは検索しませんからね。

その点、Facebook広告なら潜在ニーズにもアプローチできます。

「痩せたい」「姿勢をしたい」、でも方法をどうしよう?

そんな人にも、「ホットヨガっていう方法もあるけど、どう?」とアプローチできます。

だから、多くの人がFacebook広告のメリットとしてターゲティングの精度を上げていますが、厳密には、「潜在ニーズをセグメントできる」というべきかと思います。

2位 低予算ではじめられる

Facebook広告のメリットとして次に多く挙げられていたのが「低予算ではじめられる」ということです。

1日100円でもはじめられるので、確かにその通り。

しかし、キーワード広告も同じです。

予算設定しておけば、それを超える請求はありません。

そしてクリックされなければ費用はかからないし、キーワード選定次第で高い費用対効果を出すことができます。

これもFacebook広告に特有のメリットであるとは思えませんでした。

3位 アクティブユーザーが多い

次に多かったのが「アクティブユーザーが多い」ということでした。

どうやってアクティブユーザーを算出するかは、多分メディアによって違うと思いますが、国内主要SNSのMAU(月間アクティブユーザー)は次のようになっているそうです。

(出典:https://gaiax-socialmedialab.jp/post-30833/

LINEがダントツで次がtwitterです。

Facebookはインスタに抜かれたようです。

何を根拠にFacebookのアクティブユーザーが多いと言われているのかよくわかりません。

ただ、Facebook広告はインスタにも配信されることを考えれば、そしてフェイスブックとインスタグラムのユーザーを足せば5,900万人。

もちろん併用しているユーザーも多いでしょうが、日本の生産年齢人口が7500万人ほどであることを考えると、多くの人にリーチできるメディアであることは確かです。

4位 広告フォーマットが多い

「広告フォーマットが多い」ということをFacebook広告のメリットとして挙げている記事も多かったのですが、これもよくわかりません。

Facebook広告では、次のような広告フォーマットがあります。

・写真広告
・動画広告
・カルーセル広告
・スライドショー広告
・コレクション広告

それぞれの広告がどういうものかは、この記事でのポイントではないので省きます。

私などは広告フォーマットが多いと、PDCA回すの大変だよな、などとデメリットのように思えてしまいます。

成果に影響を与えるのは、広告フォーマットではなく、クリエイティブそのものではないかと思ってしまうのです。

5位 目的に合わせて広告を最適化

次は「目的に合わせて広告を最適化できる」ということです。

Facebook広告では広告の配信目的を選択しますが、以下のようなものがあります。

・ブランドの認知度アップ
・リーチ
・リード獲得
・コンバージョン

広告を出す目的にはいくつかあります。

・商品を売りたい
・商品を認知したい
・リードを獲得したい

これらは成約までの距離が違います。

ニーズの顕在化度合いの違いと言えるかもしれません。

つまりFacebook広告なら潜在客から顕在客まで、どの層にもリーチできますよ、ということなのだろうと思います。

これもまた、Facebook広告でなくとも、キーワード広告でも調整できることです。

「薄毛 対策」と検索する人と「薄毛 育毛剤」と検索する人では、目的が違います。

それぞれの目的に合わせた広告クリエイティブを作るのは当たり前のことです。

Facebook広告で「ブランドの認知度アップ」を配信目的として選択したとしても、クリエイティブがずれていれば意味はありません。

なので、「目的に合わせて広告を最適化」がなぜFacebook広告のメリットなのかはよくわかりませんでした。

コストパフォーマンスに優れている

その他の意見として「コストパフォーマンスに優れている」というものがありました。

これも「いや、違うだろ」と思わずにはいられません。

コストパフォーマンスに影響するのは、プラットフォームではなく、広告そのものの出来ではないでしょうか。

Facebook広告だろうが、twitter広告だろうが、キーワード広告だろうが、かけたコストに対して成果を高めるのに必要なのは、戦略(ターゲティングやセグメンテーション)と戦術(クリエイティブ)のはずです。

結局、Facebook広告の一番のメリットは?

Facebook広告特有のメリットは何かというと、「ユーザーベースの正確なトラッキング(cookie計測ではない)」ということであろうと思います。

ディスプレイ広告・リターゲティング広告と比較するとわかりやすいと思います。

リターゲティング広告はcookieをもとに、興味関心を推測して広告を配信しています。

しかし、個人情報保護の観点から、Cookieの取得がどんどん制限される傾向にあります。

Cookie(クッキー)とは、WEBサイトを訪問したユーザーの情報を一時的の保存する仕組み、またはそのデータのことです。

各自の端末に保存されているデータを読んでいるわけです。

例えばAmazonのカートに商品を入れたまま購入せずに閉じたとしても、次回ログインしたらその情報が残っています。

それはCookieを利用しているから。

Cookieには多くのメリットがありますが、規制される方向に進んでいます。

そして、Cookieが利用できなくなると、リターゲティング広告の精度は落ちることになります。

一方、Facebookはアカウントを作ってログインするメディアです。

フェイスブックIDによって、ユーザーの興味関心を把握していますので、Cookieは関係ありません。

つまり、端末に残っている情報を利用して興味関心を把握するのではなく、ユーザー=人に基づいて興味関心を把握しているわけです。

だからPCを使ってもスマホを使っても、iPadを使っても、同じ人の行動データとして蓄積されていきます。

このメリットは大きいなと思います。

この観点から考えると、Facebook広告はターゲティング精度が高いというのは、その通りかもしれません。

以上、私が感じるFacebook広告特有のメリットでした。

次からはFacebook広告のデメリットについてみていきます。

Facebook広告のデメリット

Facebook広告のデメリットとしては、以下のようなものが挙げられていました。

  • リーチを広げにくい(Facebook登録ユーザーにしか配信されない)
  • 仕様変更が多い
  • 成果の持続時間が短い
  • 短期間で大きな広告効果を得ようとするのは難しい
  • ターゲティングが細かく、かえって検証回数が増える
  • 適切な運用が必要になる
  • 検索広告よりユーザーのモチベーションが低くなる可能性がある

どれも当たり前のことであります。

リーチを広げにくい(Facebook登録ユーザーにしか配信されない)

Facebook広告はFacebookユーザーにしか配信されませんが、Googleアドワーズはグーグル検索を使わない人にはリーチできません。

実際に10代、20代ではGoogle検索を使うより、twitter、インスタを情報収集元にしている人が増えているようです。

「ググる」より「タグる」のが彼らの特徴です。

他にも、YDNはヤフージャパンにアクセスしない人にはリーチできません。

各メディアの特性を理解して、ミックスして利用していくほかありません。

仕様変更が多い

これもどんなWEB広告媒体も同じです。

体感的にはグーグルのほうが仕様変更が多く、しかも説明が不親切な気がします。

成果の持続時間が短い

これもFacebook広告だからというわけではなく、広告はすぐに飽きられる傾向が強いです。

ただし、中には長年にわたって成果をもたらしてくれる広告があるのも事実。

ウォールストリートジャーナルの”Two Young Men”というDMが20年に渡って成果を上げ続けた話は有名です。

短期間で大きな広告効果を得ようとするのは難しい

短期間で鬼のようにPDCAを回して、広告クリエイティブを最適化した上で、投資額を増やせば、短期間で大きな広告効果を得られるでしょう。

ターゲティングが細かく、かえって検証回数が増える

広告の効果測定は、ターゲティングに影響されるのではなく、仮説を立てた回数によるものです。

「この商品は20代より30代に向けたほうが売れるのではないか?」という仮説を立てた場合は、ターゲット変更の検証になります。

しかし、「何か特典をつけたらCV数が増えるのではないか?」という仮説は、ターゲティングとは関係ありません。

広告の検証とは、仮説の検証であり、立てた仮説の数だけ検証することになります。

だから検証すべき仮説が5個しか思い浮かばなければ検証回数は5回だし、100個の仮説を立てたなら100回の検証が必要になります。

適切な運用が必要になる

これは、確かにその通りですね。しかしこれはデメリットなのでしょうか?

適切な運用をしなくても儲かる広告というのは考えにくいので、どんな広告でも適切に運用することは必須条件です。

デメリットというより、前提条件でしょう。

検索広告よりユーザーのモチベーションが低くなる可能性がある

これは確かにFacebook広告のデメリットだと思います。

Facebook広告だけでなく、ディスプレイ広告もそうですが、キーワード広告と比較すると、検索広告よりユーザーのモチベーションは低くなる可能性があります。

つまり、キーワード広告と比べて、Facebook広告は「購入意欲の強さによるセグメント」ができません。

キーワード広告であれば、ニーズの強弱によるセグメントができます。

例えば育毛剤を売るという状況を想定します。

キーワード広告であれば、「薄毛 育毛剤」というキーワードで広告を出稿すれば、薄毛で悩んでいて育毛剤を買う気満々の人だけを集めることができます。

しかし、このキーワードで集められるのはニーズが顕在化している層だけです。

だから市場規模はそれほど大きくありません。

これよりもう少し市場規模を広げようと思ったら、「薄毛 対策」というキーワードで出稿すると、より広い範囲にアプローチできます。

薄毛の対策には、育毛剤を使うだけでなく、頭皮マッサージの方法を知りたい人や育毛シャンプーのおすすめを知りたい人などが含まれるからです。

育毛剤のコンバージョン率は低くなりますが、より多くの潜在顧客を集めることができます。

「薄毛 対策」で集めた見込客に育毛剤を売るには、LPの質が重要になります。

数多くの対策の中から育毛剤に興味を向かせる文章力、構成力が必要になります。

このようにキーワード広告なら成約までの距離によって見込客の範囲をコントロールできますが、Facebook広告ではできません。

だからFacebook広告はダイレクトに商品・サービスを売る広告は難しいです。

いわゆる2ステップマーケティング(リード獲得⇒メールでセールス)となることがほどんどです。

Facebook広告は自社商品・サービスに興味を持ってくれそうな人のメールアドレスを獲得するという使い方がベストだと思われます。

以前はFacebook広告を配信するターゲットは自分で設定しなければなりませんでしたが、今はFacebookのAIが自動でターゲティングしてくれるみたいです。

まとめ

以上、Facebook広告を使うメリットとデメリットをまとめてみました。

まあ、こんな一般的な話より、実際に運用して、どんな広告にしたら成果が上がったか、などの事例の方がよほど面白い話になりますね。

Facebook広告での仮設と検証の実際を記事にしていこうと思います。