ドメインパワーが高まるとホームぺージの運営は本当に楽になります。
●上位表示しやすくなる
●上位表示までの期間が短くなる
●更新記事のインデックスが早くなる
結果的にホームぺージへのアクセスを増やしやすくなります。
失礼ながら、「なんでこんな読みにくくて、わかりにくい記事が1位なの?」というときは、間違いなくドメインパワーが高いからです。
この記事では、「ドメインパワーとは何か?」「ドメインパワーの上げ方」を中心に次の内容・順序で解説します。
1.ドメインパワーとは何か?
2.ドメインパワーの調べ方
3.ドメインパワーの平均・目安について
4.ドメインパワーの上げ方
5.ドメインパワーを上げるときの注意点
6.ドメインパワーが上がるまでの期間
7.ドメインパワーが低いときの戦い方
8.【番外編】中古ドメインの利用について
では、それぞれの内容についてみていきましょう。
1.ドメインパワーとは何か?
ドメインパワーとは文字通りドメインが持つ力ということです。具体的にいうと、Googleからの信頼度ということになります。
Googleからの信頼度が高いドメイン内の記事ほど上位表示されやすくなります。
このドメインパワーという概念はGoogleの初期から存在していました。
ページランクという指標で表わされていました。
PageRankの「Page」とはWEBぺージのことであるとともに、Google創業者のひとりであるラリー・ペイジ(Larry Page)の「Page」でもあります。
Webページを「0~10」の11段階でランク付けする指標として使われていました。
現在はページランクは公表されていないので、確認することはできませんが、Google内部では、今でも重要指標であるはずです。
ページランクの算出はGoogleの中核技術であり、その特許が更新され続けていることがページランクの重要性を示しているといえるでしょう。

ページランクの基本的な考え方は「多くの良質なページからリンクされているページは、 やはり良質なページである」という考え方です。
つまり被リンクがページランクを決める要素ということです。
たくさんリンクがついているページが高い評価を受けるということが世の中に知れ渡った結果、リンク売買、自作自演リンクなどのリンクスパムが横行しました。
そのためGoogleは2016年にページランクの公表を止めました。
しかし先ほども書いたように、ページランクは今でも重要なサイト評価指標であるはずです。
「ページランクの上げ方」のところで詳しく解説しますが、ドメインパワーを上げる方法のひとつが被リンクであるということです。
ドメインパワーの調べ方(チェックツールで計測)
ドメインパワーを上げるにも、現状のドメインパワーを把握しておく必要があります。
ここではドメインパワーの調べ方として3つのツールを使って調べる方法をお伝えします。
3つのツールとは下記の3つです。
・Moz
・Ubersuggest
・Ahrefs
ただし、あくまで目安です。ドメインの評価はGoogleが決定することであり、いずれのツールも独自指標にすぎません。
ですので、異なるツールで算出された数値を比較することにはまったく意味はありません。
ドメインパワーの調べ方-Moz編
MozでURLもしくはドメインを入力すると下記のように、ドメインオーソリティ(Domain Authority)という項目でドメインパワーが表現されています。
ちなみにFacebookのドメインオーソリティは96でした。

私のこのサイトのドメインは2020年07月01日に取得して、2020年9月26日現在で30記事投稿しています。今のところドメインオーソリティは4でした。

Mozアカウント作成方法
Mozのアカウント作成方法をお伝えします。
Mozは無料でも利用できますが、アカウントを作る必要があることと、無料の場合は1ヵ月で10件しか調査できません。
①下記URLにアクセスして、画面右上のLoginをクリックします。

②Create an accountをクリックします。

③メールアドレス、表示名、パスワード(好きな英数字)を入力して2ヵ所にチェックを入れCreate an accountをクリックします。

④次のような画面になるので、赤枠で囲ってあるリンクをクリックします。

⑤登録時に入力したメールアドレスにMozからメールが届いているので、Activate Your Accountをクリックします。

⑥次のような画面になるので、画面右上のMoz Pro→Link Explorerの順にクリックします。

⑦URLもしくはドメインを入力してAnalyzeをクリックします。

以上でドメインオーソリティを調べることができます。
ドメインパワーの調べ方-Ubersuggest編
次にUbersuggestというツールを使うと、「ドメインスコア」という項目でドメインパワーが表現されています。
ちなみにUbersuggestでは、Facebookのドメインスコアは100、私のこのサイトのドメインスコアは1でした。


Ubersuggestの使い方については、下記の記事で詳しく解説しています。Ubersuggestはライバルサイトがアクセスを集めているキーワードも調査することができるので、keyword選定に有用なツールです。
ドメインパワーの調べ方-ahrefs編
ahrefs(エイチレフス)は世界で60万人が導入しているSEO分析ツールです。
ahrefs(エイチレフス)では「ドメインランク」という項目でドメインパワーが表現されています。
サイトエクスプローラーに調査したいURLもしくはドメインを入力します。

すると下記のようにドメインランクが表示されます。

URはWEBぺージの評価、DRはドメインの評価です。
ahrefs(エイチレフス)のUR、DRは被リンクによって決められており、コンテンツの質については考慮されていないと思われます。
被リンク調査だけでなく、ライバルサイトがどんなキーワードでアクセスを集めているかも調査することができます。
先ほど紹介したUbersuggest(ウーバーサジェスト)にも同じ機能があり、ライバルサイトのキーワードを分析できます。
しかし、Ubersuggest(ウーバーサジェスト)がドメイン単位でしかキーワード調査ができないのに対し、ahrefs(エイチレフス)はぺージ単位でキーワード調査ができます。
実際にライバルサイトとは記事単位での勝負になるので、ライバル記事の分析ということに関してはahrefs(エイチレフス)を使う必要があります。
しかし、最も安いプランでも月額$99(約11,000円)です。
本格的にSEOで勝負したい人向けのツールです。
ドメインパワーの平均・目安について
ドメインパワーはどれくらいが平均なのかと、たまに聞かれることがあるのですが、これはまったく無意味な質問です。
知るべきはライバルのホームぺージのドメインパワーであって、平均を知っても意味はありません。
単純化して考えてみましょう。
狙ったキーワードで検索結果を見たときに、1位から5位のホームぺージのドメインパワーが次のようになっていたとしましょう。
1位 | 60 |
2位 | 60 |
3位 | 60 |
4位 | 60 |
5位 | 60 |
これらのホームぺージのドメインパワーの平均は60です。
次に異なるキーワードで同じように順位チェックをすると次のようになっていたとします。
1位 | 100 |
2位 | 99 |
3位 | 98 |
4位 | 2 |
5位 | 1 |
これらのホームぺージのドメインパワーの平均も60です。
例えばあなたのホームぺージのドメインパワーが20だったとしましょう。
どちらのキーワードで勝負したいですか?
多くの人は後者のほうで4位を狙いにいくのではないでしょうか。
このようにドメインパワーの平均を知ったところで、実際にコンテンツを作成するときには何の役にも立ちません。
ドメインパワーの平均、目安など気にする必要はありません。
ちなみに、検索結果1ページ目のホームぺージのドメインパワーを調べるにはUbersuggestのchrome拡張機能が便利です。
クロームにこの拡張機能をインストールすると、Googleの検索結果画面が次のようになります。

このように、月間検索数、平均CPCが表示され、1ページ目のホームぺージに関してドメインスコアが表示されます。
ドメイントラフィック(月間アクセス数)は大きく外していることが多く参考にはなりませんが、ドメインスコアはUbersuggestの独自指標とはいえ、上位のホームぺージの相対評価には役に立ちます。
拡張機能なので無料です。
ぜひ参考にしてみてください。
ドメインパワーの上げ方
ここから本題であるドメインパワーの上げ方を解説します。
大きく分けて2つあります。
被リンク獲得とアクセスアップです。
どれだけ記事数や文字数を増やしても、更新頻度を上げても、被リンクの獲得とアクセスアップができなければ、ドメインパワーは上がりません。
記事数や文字数を増やすことでアクセスが増えると考えている人もいますが、大間違いです。
SEOにおいては、どんなに記事数や文字数を増やそうが、検索意図を外していればアクセスは集まりません。
なぜなら読者が満足しないからです。読者が満足しない記事をGoogleは上位表示しません。
そのことを頭に入れた上で、ドメインパワーの上げ方を確認してください。
ドメインパワーの上げ方①被リンク獲得
ドメインパワーを上げるために最も重要なポイントは被リンク獲得です。
しかしどんなサイトからのリンクでも良いわけではありません。
この記事の最初にも書いた通り、Googleは初期からページランクという指標でドメインパワーを評価していました。
そしてページランクを決定する要因が”被リンク”でした。
ページランクの高いサイトからリンクをもらうことがSEO対策にとって最重要事項でした。
2016年までは各サイトのページランクは公開されていたのですが、2016年にGoogleはページランクを非公開にしました。
理由はリンクスパムが横行したからですが、この頃からSEO対策において被リンク獲得の重要性が低くなったように言われることがありました。
ページランクの非公開以降、「コンテンツ・イズ・キング」という言葉が生まれたように、上位表示するためには、記事の質を高めなければならないということです。
もちろんこれは当然です。
しかし、被リンクの獲得は今でも重要です。
ただ、以前は被リンクの”数”が重視されていましたが、現在は”質”が重視されています。
被リンクの数が重視されていた時代
数年前までは自分で作った低品質サイトから、自分が上位表示したいサイト(ターゲットサイトという)へリンクを送ることでもドメインパワーを上げることができました。
低品質サイトというのは、今では考えられないほどのレベルの低さでした。
ワードサラダという手法でツールで作られた文章でも通用していました。
ワードサラダとは、意味不明の文章のことです。例えば、以下のような文章です。
私が楽しいと感じたから、SEO対策は完璧だ。私は野球が大好きだ。手袋を食べないけど。
文章は言葉の組み合わせなので、意味不明のものであればツールで無限に作ることができます。
このようにツールで吐き出した文章でサイトを作り、その記事の中にターゲットサイトへのリンクを設置すれば、被リンク獲得というわけです。

そしてこのような低品質サイトからのリンクを売るようなSEO業者も多数いました。
こうしてリンクスパムが横行することになります。
※低品質サイト、高品質サイトの定義は人によって違いますが、ここでは「高品質サイト=ユーザーのニーズを満たすサイト」と考えています。したがって必然的に低品質サイトはユーザーのニーズに沿わないサイトとなります。
しかしこの状況を放置していてはグーグル検索を使うユーザーはどんどん減ってしまいます。
そして被リンクは”数”から”質”の時代へと移行していきました。
どのようなリンクが質が高いのか?
質の高いリンクとは次の2つの条件を満たすリンクです。
①ページランク(ドメインパワー)の高いサイトからのリンクであること
②実際にリンクを渡っていること
①ページランク(ドメインパワー)の高いサイトからのリンクであること
さきほど説明したようなワードサラダで作られたような記事からのリンクは効果がなくなりました。
ページランクの高いサイトからのリンクが評価されるようになっています。

②実際にリンクを渡っていること
リンクとはWEBぺージとWEBぺージに架ける橋です。
誰も渡らない橋を架けても無駄以外の何物でもありません。
実際にリンクをクリックしてぺージ遷移する人がいないリンクは評価されません。

では、実際に高品質な被リンクを獲得していくにはどのような方法があるのでしょうか?
被リンク獲得法については、以下の記事で詳しく解説します。
自作サイトからのリンクはダメなのか?
自作サイトからのリンクを「自作自演サイトからのリンク」として否定する人もいますが、まったくもって否定する必要はありません。
低品質サイトからのリンクが問題なのであって、自分で作ったサイトでもユーザーニーズを満たすサイトからのリンクは効果があります。
ジャンルの違うサイトからのリンクはダメなのか?
SEO対策のサイトのドメインパワーを上げたければ、同じジャンルのSEO対策のサイトからの被リンクのほうが効果はあるかもしれません。
同一ジャンルでなくても親和性の高いサイト(SEO対策であれば、コピーライティングなど)からの被リンクのほうが、まったく異なるジャンルのサイトからの被リンクより効果はあるかもしれません。
しかし、より重要視すべきは、先ほど説明した「実際にリンクを渡る人がいるかどうか」であると思います。
実際にリンクを渡ってもらうには、そもそもリンク元のサイトにアクセスがなければいけません。
サイテーションの獲得も有効
サイテーションとは”言及”という意味です。
WEB用語としては「リンクのない紹介」というところです。
具体例をあげると次のようになります。
●谷口慎治のプロフィールを見ると・・・ → リンク
●谷口慎治のプロフィールを見ると・・・ → サイテーション
サイテーションがドメインパワーの向上に影響があるかないかは、人によって意見が違います。私はあると思っています。
WEB上で言及が多いということは人々の関心の高いサイトであることは間違いありません。
ドメインパワーの上げ方②アクセスアップ
ドメインパワーを上げるためにもうひとつ重要なのが「アクセスアップ」です。
ホームぺージに多くのアクセスを集めることでドメインパワーは上がります。
とはいえ、アクセスされればOKというわけではなく、アクセスした人がその記事に満足する必要があります。
アクセスがあっても、10秒で「この記事ダメ」と判断されて離脱されれば、Googleは「ああ、この記事は読者のニーズを満たしていないね」と判断して、その記事の評価を下げます。
正確にいうと、「滞在時間の長いアクセスを増やす」ことでドメインパワーが上がります。
ドメインパワーが上がると、狙ったキーワードで上位表示しやすくなるので、ますますアクセスが集まり、さらにドメインパワーが上がるという好循環に入ります。
しかし、逆に言うと、ドメインパワーが低い間は狙ったキーワードで上位表示しにくいということになります。
ドメインパワーが低いときにどうやってアクセスを集めるかについては、後ほど「ドメインパワーが低いときの戦い方」という項目で解説します。
ここでは、ホームぺージにアクセスが来るときに、どういうルートがあるのかということを確認してください。いずれのルートでアクセスを集めようとも、「滞在時間の長いアクセスを増やす」ことでドメインパワーは上がります。
ホームぺージへの流入元は実は大きく分けても7種類もあります。

どのルートからのアクセスを増やすにもメリット・デメリットがあります。
自然検索以外の流入元からのアクセスであれば、ドメインパワーは関係ありませんが、SNSからの流入を増やすにはフォロワーを増やすことが必要ですし、広告を使えばアクセスは増えますが、コストがかかります。
この記事では自然検索からの流入を増やす(SEO)方法について後ほど解説します。
テンプレートはドメインパワーに影響するか?
SEOに強いテンプレートというのはあるのでしょうか?
結論からいうと、SEOに強いテンプレートというのはありません。テンプレートによってドメインパワーが変わるかというと、変わりません。
最近はホームページを作るときに、ワードプレスを使うことが増えています。
世界中のWebサイトのうち35%がワードプレスで作られていると言われています。
では、ワードプレスのテンプレート(テーマ)がSEOに影響するかというと、おそらく影響しません。
無料のテーマでも、3万円くらいする有料のテーマでもSEO上の有利不利はないと感じています。
重要なのはテンプレート(テーマ)ではなくコンテンツです。
テンプレートによって、ぺージの表示速度は変わり、それがSEOに影響するという人もいますが、ほぼ関係ありません。
Googleの評価指標のひとつに表示速度があるのは事実ですが、おそらく優先順位はそれほど高くなく、「表示速度が速ければ良い」という評価の仕方ではなく、「表示速度が遅いサイトはダメ」ということなのではないかと思っています。
「遅い」というのもおそらく、多くの人にとってストレスに感じるほどの遅さ(数秒単位)であると思われます。
ページの表示速度評価は「PageSpeed Insights」というサイトで調べられます。
例えば、私が以前書いた記事で「空手 メリット」で1位の記事があるのですが、この記事の表示速度を調べるとモバイル評価で39です。

しかし同じく「空手 メリット」で10位の記事の表示速度評価は56です。

だからページの表示速度は極端に遅いとダメだけど、速ければSEO上の評価が高まるかというと、優先順位は低いと言えます。
少なくともワードプレスでホームぺージを作っているなら、テンプレートはドメインパワーに影響しません。
HTMLサイトでも文法違反の記述が大量にない限りは、ドメインパワーには影響しないと思われます。
ドメインパワーを上げるときの注意点
ドメインパワーを上げる方法として、被リンク獲得とアクセスアップという方法があるとお伝えしました。
しかし注意点として次のことを確認しておいてください。
以下のような施策は効果がないばかりか、逆効果になる(ペナルティを受ける)可能性もあります。
被リンク獲得の注意点
●ペイドリンク(SEO業者から購入したリンク)を使う
●低品質サイトからリンクする(自作サイト、他サイトとも)
アクセスアップの注意点
●検索意図を無視した低品質コンテンツの作成
●勝算のないビッグキーワードで記事作成
ドメインパワーが上がるまでの期間
ドメインパワーがどれくらいの期間で上がるのかについては気になるところですが、これは気にしても仕方ありませんし、気にする意味がありません。
なぜなら、ドメインパワーを上げるために、どんな施策をするかによって、期間は大きく変わるからです。
ドメインパワーの高いサイトからの被リンクを複数獲得できれば、短期間でドメインパワーは上がるでしょう。
おそらくGoogleがリンクを認識して間もなく上がると思います。
ですから、被リンク獲得から2週間ほどで一気にドメインパワーが上がることも考えられます。
一方、被リンクを獲得できなかったり、読者満足度の高いコンテンツを投入できなければ、10年たってもドメインパワーは変わらないでしょう。
どれくらいの期間でドメインパワーが上がるかを気にするのではなく、被リンク獲得、高品質コンテンツの更新をいかに継続するかに気を使うべきです。
ドメインパワーが低いときの戦い方
自然検索からのアクセスを増やす(SEO)にはドメインパワーを上げることが重要ということをここまでお伝えしてきました。
しかし、ドメインパワーが低いときには、記事を書いても上位表示されず、アクセスが集まらないということになります。
ここからはドメインパワーが低いときの戦い方について解説します。
基本戦略はランチェスター第1法則です。
弱者が強者に勝つにはこれしかありません。
すなわち、一点集中、局地戦を意識して各個撃破を繰り返すということです。
ここでランチェスター法則について解説する意味はないので、もし気になる方は下記の記事がランチェスター戦略についてわかりやすく書かれていますので、参考にしてください。
ランチェスター第1法則式SEO
ランチェスター第1法則をSEOの世界に当てはめるとどうなるか解説します。
局地戦に持ち込む
SEOにおいて局地戦に持ち込むとはどういうことかというと、検索ボリュームの低いキーワードで記事を書くということです。
いわゆるロングテールキーワードを狙った記事作成です。
しかし検索ボリュームが低ければなんでもよいわけではありません。
局地戦に勝利する意味は、より大きな戦場を攻略するための足掛かりを作ることにあります。
次のようなイメージです。

「SEO対策」というキーワードで戦うには、弱者にとっては戦場が巨大すぎます。
「SEO対策」というキーワード市場で戦うのではなく、もっと小さな戦場を設定することが重要です。
もっと小さな戦場とは「SEO対策」というキーワードの複合キーワード、関連キーワードです。
複合キーワード、関連キーワードの考え方について確認したい方は、以下の記事を参考にしてください。
検索キーワードは基本的に、単語数が1語、2語、3語、4語となるにつれて、検索ボリュームは小さくなります。
検索ボリュームが小さいキーワードは、1位になってもアクセスはたいしたことないので、狙いたくないという心理が働きます。
つまりライバルが少なくなります。
検索ボリュームの小さなキーワードであっても、それらを集めることでボリュームは大きくなります。
そして、こちらがより重要ですが、局地戦で各個撃破していくことによって、大きな戦場でも勝利できるということです。
SEO対策 基本
SEO対策 方法
SEO対策 費用
SEO対策 会社
SEO対策 キーワード
SEO対策 依頼
・
・
・
上記の各戦場で勝利する(検索上位に入る)ことで、最終的に「SEO対策」という大きな戦場でも勝てる可能性が出てきます。
SEOの世界では「キーワード」がひとつの戦場になります。
局地戦に持ち込むとしても、勝ちやすい戦場で戦うほうが楽に勝てます。
つまり、勝てるキーワード選びがポイント。
キーワード選定を間違えると、どんなにコストを投下しても成果が上がらないということにもなりかねません。
コンテンツ作成力とともに、キーワード選定力はSEOの世界では強力な武器になります。
キーワード選定についてより理解を深めたい方は、次の記事を参考にしてください。
また、同じ局地戦を戦うにしても、上記の例のように複合キーワード戦場ではなく、キーワードをずらすという戦い方もあります。
より戦いやすい戦場を探せる可能性もある「ずらしキーワード」について興味がある方は、次の記事を参考にしてください。
【番外編】中古ドメインの利用について
この記事の最後に中古ドメイン利用についての個人的見解についてまとめておきます。
中古ドメインとは他者が利用していて、期限が来ても更新せずに手放したドメインです。
世界中で1日に何万、何十万というドメインが廃棄されています。
中には、「なぜこんなドメインパワーが高いのに捨てるの?」というドメインもあります。
政府系機関や教育機関からの被リンクを持つドメインなどです。
ちなみに、中古ドメインを販売する業者はたくさんありますが、高い中古ドメインは10万円以上します。
別に業者から購入しなくても、下記サイトで廃棄ドメインを探して、自分で取得すればドメイン代のみの1000~2000円で取得できます。
上記サイトで廃棄になったドメインを、この記事で紹介したツール(Moz、ahrefs、ubersuggest)でチェックすれば、ドメインパワーの高いドメインを取得できます。
ただし、そのようなドメインは掲載されて数十分でなくなります。
さて、一番知りたいことは、「ドメインパワーの高い中古ドメインを使うとSEO上有利なのか?」ということでしょう。
これは、YESでもありNOでもあります。
感覚的にはYESが5%、NOが95%というイメージです。
YESの場合というのは、その中古ドメインと同じジャンルのコンテンツを掲載する場合です。
少し前までは被リンクの質と量が優れている中古ドメインであれば、異なるジャンルのコンテンツをアップしても上位表示しやすかったのは事実ですが、年々そういうこともなくなってきているように感じます。
中古ドメインは新たな所有者がコンテンツをアップした時点で、それまでのドメイン評価がリセットされるというSEO研究者もいます。
事実なら、今後ますます中古ドメインの利用価値はなくなっていくでしょう。
それに、中古ドメインを探す手間と費用をコンテンツ作成や被リンク獲得に向けたほうが良いような気がします。
心情的にも新規ドメインを一から育てるほうがやりがいがあるように思います。