著者情報、つまり「このWEBページの記事を誰が書いたか?」がSEO対策する上で重要度を増してきました。

そのことが2018年の検索品質評価ガイドラインで言及されました。特にYMYLの分野においては特に重視されます。

(引用:General Guidelines

ページを評価するには、ウェブサイトおよびメインコンテンツ制作者評判や、専門性、権威性信頼性を考慮する必要がある。

(引用:General Guidelines

SEO対策として著者情報を記載することが必要であることをGoogleが明言したわけですが、ここで疑問を持つ人が多いでしょう。

●著者情報なんていくらでも捏造できるじゃないか!
●どうやってGoogleは著者情報が正しいと判断できるんだ!?

実はGoogleは過去に著者情報を評価基準に用いることに失敗しています。

しかし失敗から数年。自然言語処理技術を向上させたGoogleは著者情報を再度重視するようになりました。

これからは「誰が書いたか」が重視される時代になりそうです。

運営者情報や著者情報の記載のないWEBページ、WEBサイトはSEO対策上、厳しくなってくるでしょう。

この記事では、著者情報評価の歴史を簡単に振り返り、著者情報とは具体的に、何をどう書けばよいのかについて解説します。

オーサーシッププロジェクトの失敗

コンテンツ制作者の権威性や評判をウェブページのランキングに使用するという考えは実はかなり昔からありました。

2009年にはGoogleは「エージェントランク」という特許を取得しています。

US Patent7565358 「Agent rank」

2011年にGoogleはオーサーシッププロジェクトを立ち上げます。

こちらのブログで発表されました。

著者情報のマークアップとウェブ検索 2011年6月7日

ウェブコンテンツと著者を結び付けて、検索結果から優れた著者のコンテンツを検索できるようにしようという試みです。

この著者情報を集めるためにはじめたのがGoogle+というSNSサービスです。

しかし結果的に、2014年にはFacebookに完敗して撤退しました。

ここにGoogleのオーサーシッププロジェクトは終焉を迎えます。

2016年にはこちらの動画の中で、Googleのスポークスマンであるジョン・ミュラーが「Googleは著者が誰かが(そもそも)わからない」と答えています。

ということで、著者情報は重視されなくなりました。

しかし、最初に書いたように、2018年の検索品質評価ガイドラインで再び著者情報が重視されるようになったのです。

著者情報の記述の方法

著者情報の記述の仕方は大きく分けて2つあります。

1.HTMLのauthorタグを使う

上のような感じです。

これはmetaタグなので、head内に記述します。

ただ、この方法だとGoogleには著者を伝えられますが、記事内には表れませんので、読者に著者を伝えることができません。

なので、サイト内にプロフィールページを作り

これでもOKです。これだと記事内にも次のように表示されるので、読者にも理解してもらえます。

著者:谷口慎治

※ワードプレスを使っている場合

ワードプレスを使っている場合、記事ごとにauthorタグを記述するにはカスタムフィールドを利用することになり、html/cssの知識がなければ難しいです。

なので、著者情報を記述するプラグインを使うのがおすすめです。

「Simple Author Plugin」というプラグインがあります。

プラグインの設定方法については、こちらの記事がわかりやすいです。

プラグインであれば、記事内に著者情報が表示されますので、Googleのクローラーにも読者にも著者情報を伝えることができます。

ちなみにこのブログでは下記のように著者情報を表示していますがプラグインを使っているわけではありません。

これはこのブログで使っているワードプレステーマ「エマノンPRO」で標準的に設定できます。

こちらの記事で設定方法が解説されています。

投稿者プロフィール設定 Gravatarを使った投稿者顔写真を表示する方法

2.ページタイトル内に著者名を入れる

こんな感じです。

検索結果の画面を見ると、たまに「記事タイトル|サイトタイトル」となっているものがありますよね。

(引用:Google

このサイトタイトルの部分が著者名になるイメージです。

サイト内にプロフィールページを作成しておくことも必要です。

これは簡単にできますね。

3.構造化マークアップ

Googleに適切に伝えるには、この方法が最もおすすめです。

Googleのウェブマスター・トレンド・アナリストであるJohn Mueller(ジョン・ミューラー)が推奨しています。

Google+の著者情報なきあと、コンテンツ著者をGoogleに伝えるにはプロフィールページの構造化データが役立つかも

構造化マークアップとは、Googleのクローラーにテキストの内容を適切に理解してもらう記述方法です。

例えば、普通にマークアップした場合

クローラーは”谷口慎治”をテキストとして認識します。

一方、構造化マークアップした場合

著者名を”谷口慎治”として認識します。

構造化マークアップについては、Googleが推奨していているのは、JSON-LDです。

「構造化マークアップ」で検索すれば、詳しく解説している記事が出てくるので、本格的に勉強したい方は、いろいろ検索してみるといいでしょう。

しかし、正直そこに力を入れるより、コンテンツを充実させることに時間を使ったほうが良いと思います。

私が使用しているワードプレステーマの「emanon」は普通に記事を書けば、JSON-LDで構造化マークアップしてくれます。

こんな感じですね。

JSON-LDで構造化マークアップすることで、著者情報をGoogleに適切に伝えることはできますが、メタデータなので、記事には表示されません。

つまり、読者には誰が書いたかわからないのです。したがって、記事内にも読者にわかるように著者情報を表示しておきましょう。

著者情報に記述する内容

メタデータで記述する内容

JSON-LDで著者情報をマークアップする場合は、次の項目が必須です。

  • headline・・・記事タイトル
  • image・・・アイキャッチ画像
  • datePublished・・・記事公開日
  • author・・・著者
  • publisher・・・組織情報(サイト名)
    ※publisher ではロゴ画像を指定する必要があります。画像の形式は JPG, PNG, GIF, SVGのいずれか。画像サイズは 600 x 60px 以内です。

何も考えたくないときは、次のコードをコピーしてご自身の情報に置き換え、head内に記述してください。

 

ワードプレスであれば、多くのテーマで「カスタムJavaScript設定」ができると思いますので、そちらに記述します。

記事内で記述する内容

JSON-LDで著者情報をマークアップすることは、Googleのクローラーに適切に理解してもらうために必要ですが、メタデータは記事には表示されません。

しかし「どんな人が書いたのか」は読者にもわかるように表示するべきです。

著者がわからない記事は、読んでいても信ぴょう性を疑われる可能性があるからです。

記事内で著者情報を表示するには、次のような内容を記載すればいいでしょう。

●略歴・・・自分がこれまでにしてきた仕事、今の仕事を記載します。
●どんな情報を発信しているか
●保有している資格(運営ブログに関連するもの)
●受賞歴があれば賞の名称

Googleは著者情報にスコアをつけているのか?

SEO対策として著者情報が重要であることを述べてきましたが、著者情報にはスコアはあるのでしょうか?

権威性の高い著者のランクを高くするといったことが行われていたりするのでしょうか?

これについては、コンテンツ作成者のレピュテーションスコア(評価スコア)があるのではないかと言われていますが、Googleの公式見解では、著者のレピュテーションは重視するが、アルゴリズムを完全に活用しているわけではないとしています。

Googleのハングアウトを利用したWEBマスター向けのフォーラムで述べています。

また、ジョン・ミュラーはコンテンツの著者情報を伝える手段として、サイトにプロフィールページを設置すること、構造化データでマークアップすることを推奨しています。

著者情報はどのように評価されるのか?

著者情報を重視するといっても、いったいどのようにして著者を評価しているのでしょうか?

プロフィールなんて詐称しようと思えばいくらでもできます。

それに副業でサイト運営をしていて、身バレしたら困る人は不利になるということでしょうか?

著者の評価については、サイト内に記述されていることと、サイト外部に記述されていることを比較して、相違がある場合はサイト外部の情報を重視するとされています。

自画自賛の評価より、他社からの評価を重視するというのは当然ですね。

著者評価を高めるにはどうすればいいのか?

最後に著者情報を高める方法をまとめます。

これは、シンプルに露出を増やすということにつきます。

Googleが評判の情報源として利用していると言われるのが次のものです。

●ニュース記事(プレスリリース)
●ウィキペディア記事
●ブログ記事
●雑誌の記事
●フォーラムの議論

このほかにも露出する場はいくつも考えられます。

●YouTube
●twitter
●Facebook
●インスタグラム
●ピンタレスト
●各種Q&Aサイト
●アマゾンレビュー
●各種ポータルサイトの口コミ

できるだけ多くの場で露出を増やすことで、著者名と評判情報が紐づけられていきます。

本名を出すのが良いと思われますが、事情で本名を出せない場合はハンドルネームでもOKです。

ただし、ハンドルネームを統一しなければ意味はありません。

Googleが再び著者情報を重視しだした背景には「フェイクニュースの蔓延」ということがあるのかもしれません。

著者情報を明確にすることは、SEO対策上、重要な要素になっており、今後ますます重要性は高まっていくような気がします。